制作実績

【インタビュー】宮本アシタさま

制作物:『ナイトフラワーズ』キャスト駒

作品名:ナイトフラワーズ

会社・サークル名:宮本アシタ

宮本アシタさまインタビュー


インタビュー

アシタ : 自分はなにかを作るうえで、「キャラクターを活かす」ということに、かなり重点を置いています。
ゲームだけでなく、ビジュアルや世界観も含めた中で、総合的にキャラクターを魅力的に見せるコンテンツの作り方、
「日本的」とも言えるモノづくりを目指しています。


アシタ : 「ツークール」(現在のスサビクリエイト。以下、スサビクリエイトと表記)さんはそういうコミュニケーションがとてもスムーズなのがありがたいです(笑)

個人的なこだわりとして、「ゲーム性以上にキャラクター表現を重視する」というものがあります。
キャラクターの存在感、世界観を十分に楽しんでいただくことが、ゲーム体験の満足度に影響を与える
……という思想をお伝えしていました。


キャラクターの存在感を表現する方法としてアクリル駒をお選びいただきました。

アシタ 大きなキャラは大きな駒、小さなキャラは小さな駒、というのはこだわった点ですね。
キャラの大きさの指定を含め、カットラインを一旦はこちらで作成しましたが、あくまでイメージを伝えるものとしてお渡ししていました。

私自身もデザイン業ですし、アクリルフィギュアは制作経験があるのですが、ゲームコンポーネントは勝手が違うんですよね。
着脱の機会が頻繁にあること。一部をつまんでもパーツが落ちないこと。

展示品としてはありえないアクションが当たり前のボードゲームのアクリル駒には、独特で専門的な知識が必要だ、ということを理解していたので、
製作実績の多い「スサビクリエイト」さんに改良をお願いいたしました。

キャラクター毎のサイズ感の違いにこだわりが詰まっています。

アシタ 12人のキャラクターをセットで販売したい、というのもこだわりの一つです。
コンセプトが「ナイトクラブ」ですので、かわいい女の子が「たくさんいる」ことが大前提なんです。
先ほど話題に出た「大きさ」も、小さいキャラと大きいキャラを横に並べてこそ、伝わるものですし。

1つのセットとするために、最終的な大きさや形状などは「スサビクリエイト」さんにおまかせした部分です。
キャラクターの魅力を損なわず、コストも抑えられる構成をご提案いただきました。

アシタ : 細かいところですが、両面印刷もありがたいです。普通のグッズとしては、結構特殊な商品向けの印刷手法ですよね。
アクリル駒は複数のプレイヤーから、いろんな角度で、同時に見られることを想定しなければならない。
ゲームに寄り添った視点がなければ、見落としがちなポイントです。

「キャラクター」「ゲーム性」に対する、こちらの熱量をしっかりと汲み取ったうえで、
堅実に「コンポーネント」に落とし込んだ提案をいただけるのは、「スサビクリエイト」さんならではです。



アシタ : おかげさまで、大好評です!
即売会で特に目立つのは、通常版をプレイしていただいた方からの「アクリル買います!このゲームには必要です!」という声ですね。

世界観表現に尖らせた作品なので、ゲームをお求めの方もフレーバーを重視する方が自然と多くなります。
実物を並べた展示を見ると、キラキラのキャラクターが店内に立っている。当然カワイイ、しかもデカい。欲しくなっちゃいますよね(笑)



アシタ : 市場にアクリルフィギュアが浸透してきた、という後押しもあると思います。
ボードゲームでは3Dフィギュアの人気が高いですが、同人だとコスト面の問題で製造しづらいアイテムでもありました。
それがここ数年、様々な企業の努力があって、アクリルフィギュアの市場価値が高まり、ボードゲームのコンポーネントとしてもしっかり認められてきたなと感じます。

「手頃な価格」「イラストの良さ」「携帯性」など、今や3Dフィギュアにはない魅力を持った大人気商品になっている。
こういったところも、自分がキャラクターにこだわったモノづくりをする理由、「日本的」な市場の面白さだと思います。



アシタ : 駒としての実用性を兼ねたキャラグッズとして、ボードゲームとアクリルの組み合わせは、まだまだ可能性に満ちていると考えています。
『メタルフラワーズ』でも魅力的な世界観表現のために、「スサビクリエイト」さんの知見を活かした、挑戦的な駒を依頼しています。
仕上がりをとても楽しみにしています!


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